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ヒキコモリ後悔きろく。

(最初にいっておくが、内容はない。)

ヒキコモリは昔、本が好きでよく読んでいた。
でも、ある時にパタって読めなくなりまして。
ある時というのは、「電話のベル恐怖症」「車の音恐怖症」だった時。PTSDという言葉なんてなかったから、スルーされてたわけだけど、たぶん、今思えば、あれはPTSDなんじゃないかと思う。電話が鳴ると、座布団頭に被って部屋の隅に隠れる。家の前を車が通ると同じような行動。電話は自分で取らないけど、親が取って、それが誰であるか確認するまで心臓は鳴りっぱなし。そんな時期があった。ええ、まぁ、つい最近まで。(もしかしたら、今もその延長にいるかもしれないが)
 そんなときに、びくびくして夜も眠れないものだから、心療内科通って薬とかむさぼり食ってた(このころはODとかしてなかった。とにかく薬を飲めば、怖いと思う気持ちが消えたのでまじめに毎食後、寝る前のんでた。偉いなー)
 で、これが強い薬を飲んでたものだから、一日中ほあほあしててほあほあしてる。だから、当然集中力なんて持続するはずなく、学校でも朝から夕方まで机に突っ伏して寝てた。
 通学する電車の中で毎日、本は開いていたものの、だんだん本のページはめくれど、内容が頭の中にはいってないことに気がつく。字は目で追えるんだけど、内容が頭に入ってこない。でも、本は好きだから、毎日、放課後に本屋寄って、なにかと本を買ってしまう。でも、その本は内容が頭に入ってこないから、全然、読み進めない。どんどん、読んでない本が溜まっていって5ページめくって、10ページ戻る・・・ということの繰り返しをしてるな、もしかして、本を好きだ って思ってたのはまやかしで、本当は本なんて読むのが嫌いで、読めないんじゃないか? と思った瞬間に、それから全く読めなくなった。教科書も参考書も問題集も、何もかも、ありとあらゆる活字が読めなくなった。でも、基本はヒキコモリなので、気持ちをはき出す唯一の手段としての「文章を書く」という行為は奪われなかったようなので、「自分は読むよりも書く方が得意なんだ」という、変な固定観念を自分で植え付けてしまったようだ。
 んで、精神病院に入院したときにも、時間があるからさすがに読めるだろとか思って、某海外文学の超長編の本を新書でかって持って行ったんだけど、結局半分も読み進めることができなかった。毎日、新聞は読んでたつもりだったけど、読んでるのではなく、文字をただ追っていただけということに気づいてなかったと思う。
 まーそれからいろいろあって、薬漬け生活からおさらばして、現在に至るのですが、ここで、就職活動してたら、なんか自分が「もしかして、最低限の文章すら書けてなかった?」という事実に直面してしまう。
 「文章を読むことが苦手なのに、文章を書くことが得意なはずないよな?」という素朴な疑問をずーっとずーっとここ半年ほど考えていたら、こんどは文章が書けなくなってしまった。文章を読むことも書くことができなくなってしまったということは、もう、なんか、社会人として、つか、もう、ちょっとなんか、駄目だろ? と、思って、鬱になっていた。
 3月ぐらいから ちょいちょい、本を読むように自分でし向けていってたのだけど、ようやく自分で言い切れるようになった。
 
 本を読むことがデキタヨー!!

 22過ぎて何いってんだ。 って感じですが、なんかむさ感動です。家に捨てようと思って段ボールの中に入れていた、当時かって読めなかった本。読んでないから、そのまま捨てるのも忍びない、でも、読む気力が起こらない、だから捨てられない というスパイラルで6年ほどほったらかしていた段ボールをついに開けて、その中の一冊を今、さっき読み終わりました。つーか、本読むってこんなに楽しいのか! って初めてぐらい思った。いい年してなんだバカ とかいわれそうなので、ここで話はやめますが。なんだか、昔、エレクトーンを習っていた時に、どうしても右手(上段)と左手(下段)と足がうまく別々に動いてくれなくて、しっくぱっくしてて、あるとき突然、バラバラに動くようになった。そんな時の感動とちょっと似ていた。
 つまり、だれでも努力を途中で投げ出して、外見と年だけ大きくなってしまったわけで。それでもいいやって思っていたんだけど、「やっぱりそれじゃだめじゃん?」っていうもの、思いながらも「その方が楽でいい」とヒギヒギいって過ごしてきた。そのヒギヒギしてる間も、時間が過ぎてしまった。
 
 あ”ーヒギヒギいってる間に、何百冊も本を読めてたんじゃないかと思うと、すごくもったいない。時間を無駄にしてたのか。とか、後悔しても仕方がないけど、もうどうしようもないぐらいうわーうわーうわー とか思ってしまう。

 後悔しないように生きよう、とか常々思ってるのに、もともとの部分で躓いて、やっぱり後悔してしまう。
人間ってそんな失敗の後悔の連続だ。
だからって、鬱打氏脳なんて思わない、今のハイテンション状態のまま、生きて行けたら、もっと気が楽に生きられるのになーちにゃー。にゃーにゃー・・・。
by sicile | 2005-05-18 22:35 | ヒキコモリの日常
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